2022 COLNAGO C68 が発売決定!C64と比較レビューしてみる【中古を買え】

2022年モデル(いや、2023になるのか?)としてコルナゴからC64に次ぐ C68 が発表されました。

前作のざっくりとした変更点や、
各種プレスリリースや公式HPを見たところの所感を書いていきます。

 

 

大まかな変更点

DISCモデルのみ

もはや説明不要でしょう。時代はDISCブレーキに完全に乗り替わりました。時代の流れですね。

 

製法自体は継続

コルナゴお家芸であるラグドカーボン形状は継続されています。モノコックフレーム採用のVシリーズはより軽く高性能なレース志向を目指しているので、棲み分けといったところでしょうか。

 

NFT技術を導入して所有証明ができるようになった

ダウンチューブにはNFTタグが貼られており、スマートフォンのアプリで車体情報が管理可能。
COLNAGOスマートカードを使用することでフレームの真贋性、所有者証明、仕様証明などオーナー情報にアクセスできる。ブロックチェーンテクノロジーが量産の自転車に取り入れられるのは業界初(国内のサービス開始時期は未定)

 

これは個人的には非常に面白いと思います。高価なバイクほど盗難のリスクは高まりますし、ハイブランドとして売り出しているCOLNAGOとはマッチしていると思います。

 

ただやはり懸念されるのが、アプリ開発の部分です。正直この手の自社提供サービスのアプリを見た際に、エラーが多すぎてユーザーレビューが☆1や☆2まみれになるのは容易に想像できるのですが…

ロードバイク、しかもCOLNAGOという超絶ニッチな分野でどこまで完成度を担保できるのか、懸念すべき点ではあります。

 

レース志向ではなく、ロードバイクを楽しむユーザーに向けてのモデル

NFT技術の搭載や、マルチツールをヘッド部分に内臓できるようにするなど、

「レース志向のバイクはVシリーズに任せて、Cシリーズはロードバイクを楽しむことを目的にしているんだ」という意思を感じます。

 

それ自体はとても良いことだと思います。

思うのですが。。。

 

気になったポイント

ラグ形状が見えなくなった

一番気になったポイントはこれですね。コルナゴといえばラグ。ラグといえばコルナゴ

モノコックフレームが台頭しレースシーンに革命が起きた際も、COLNAGOは頑なにラグ形状を貫いてきました。もちろんC64のフレームもラグドフレームであることに変わりはないのですが、、、、

 

ラグ形状が見えないんですよね、、、

個人的にはこれ、そこそこショックなポイントでした。

 

 

単調なフレームカラー

 

コルナゴお家芸であるパマペイント。独創的なフレームデザインはとっても好きなのですが、

 

好きなのですが、、、、

 

今回フレームデザイン、シンプルすぎないか???

購買意欲がそそられないよ…

 

これまでの特徴的なカラーリングのフレームたち↓

価格は値上げして税込91万

 

C64フレームセット価格

RCGL、RWIC、RCRD、RC19、RCSL、MPWH、BDRD、BUSL、BDBL、BDWH
¥700,000(税込 ¥770,000)

Disc仕様
¥750,000(税込 ¥825,000)

PJGR、PJOR、PJWI、PJBI、PJRD、PJSL、PJWH
¥640,000(税込 ¥704,000)

Disc仕様
¥690,000(税込 ¥759,000)

 

C68 フレームセット価格


HRWP、HRRD、HRWH、HRBK
フレームセット Disc仕様
¥830,000(税込 ¥913,000)

HTBK
フレームセット Disc Titanium仕様
¥1,000,000(税込 ¥1,100,000)

 

価格はC64から値上がりして税込91万3000円です。

 

 

高すぎひんか?

 

いや、別にいいですよ。高くても。高い値段はある種のステータスになるので。

 

「いつかはTIME」という言葉が2010年代のロードバイク界にあったように

(今もあるやろ!というお声が聞こえてきそうですが)

「高くていいブランド」を使うことで自分の所有欲を満たすことができるのは事実です。

 

ただ問題なのが、そのブランド力がこのC68からはあまり感じられないんですよね…

 

これなら中古で旧ロゴのC60やC64シリーズを買って、長く大切に使ってあげるほうが個人的には「こだわりを持っているカッコいいロードバイク乗り」という印象を受けます。

 

91万あれば、デュラエースやレコード組のC64の中古完成車を買ってもお釣りが来ますよ。

 

 

かつてのCOLNAGOらしさは消えるのか…

COLNAGOと同じようなポジションにいるであろうTIMEに関しても、撤退の動きが見えるなど、ハイブランド売りをしていたイタリアンブランドは苦境に立たされていると言って差し支えないと思います。

TIMEの昨年の売上は約半分にまで減少、カーボンフレーム製造からの撤退も視野に | CBN Blog

発売されて間もないのでアレですが、個人的に魅力的なフレームカラーがあまり無いというのも大きな問題かなと。結局は見た目だと思うので。

TIMEと違って、コルナゴはパマペイントという目に見えてわかりやすい強みを持っているので、ハイブランドとしての強みはあるはずなのですが、、、

 

とはいえ発売されてまだ一日。これから魅力的なカラーリングが追加されていくかもしれません。

 

個人的には、塗装にそこまで手間暇をかけるならユーザーのカラーオーダーをもっと手厚くできるようになればいいんじゃないか?と思いますが、どうなのでしょうか。

 

正直このラインナップだと、中古のC64のほうが良くないか?と個人的には思ってしまいました。。。。